このたび、認定特定非営利活動法人「日本地雷処理を支援する会」(JMAS)にて、依然として地雷や不発弾が多く残されているカンボジアの方々に、安心して暮らせる生活基盤を提供し、現地の方々が自立して生活できる支援を行うため、このクラウドファンディング・プラットフォームによる井戸設置プロジェクトを立ち上げました。
私達、JMAS(認定特定非営利活動法人「日本地雷処理を支援する会」)は、専門技術を有する自衛隊OBが中心となり、技術支援を通じた地雷・不発弾処理や地域復興プロジェクトを実施している団体です。専門技術を有する自衛隊OBが中心となり、主な活動として、技術支援を通じた地雷・不発弾処理や地域復興プロジェクトなどを実施しております。
深刻な問題は、生活のために危険な地雷源に立ち入らなければいけない現実があるということ。
2014年の現在においても、カンボジアでは、ベトナム戦争とその後の内戦により、全土が地雷・不発弾に汚染されており、特に、バッタンバン州の地雷汚染はカンボジアで最も深刻であり、住民の生活環境を脅かすとともに社会・経済発展を阻害しています。
2002年~12年までの過去11年間における地雷・不発弾被害者総数は、約3100名で、地雷被害者数が64%を占めています。地雷事故の大部分は、地雷被害者が生活の為止むを得ず地雷原に入ったために起きたことで発生しています。
地雷・不発弾を除去するだけでなく、その場所に1日でも早く、地域の自立と再生を促すために、住民の安全を確保し、貧困を解消する施策が必要なのです。
私達の地雷・不発弾処理活動について
現在JMASは、カンボジア、ラオス、アンゴラ及びパラオの4か国で事業を展開しており、カンボジアでは地雷・不発弾処理及び地域復興支援事業(安全な村つくりプロジェクト)、ラオスでは不発弾処理事業、アンゴラでは地雷処理及び地域復興支援事業、パラオでは海中の不発弾(爆雷)処理事業を行っています。
以下、カンボジアにおける地雷・不発弾処理事業を紹介します。
迫撃砲弾の不発弾
カンボジアでは、世界各国の地雷・不発弾が今も多く発見されます。
識別、安全確認、回収した地雷・不発弾を爆破処理します。
金属探知機を使って地雷を探査する女性ディマイナー(地雷処理員)。女性の能力は男性と遜色ありません。
コマツの対人地雷除去機による対人地雷の機械処理の状況です。
地雷処理が完了した土地は、現地の方々に引き渡されます。
処理予定地を地雷処理機及び人力で入植予定地の安全化を行っていますが、地雷原のすぐそばには、隣接する住民の小屋があるなど、常に危険と隣合わせの生活環境で暮さざるを得ない状況です。
私達の活動は、地雷・不発弾処理だけではありません。
私達、地雷・不発弾処理活動だけでなく、地域復興支援事業として、地雷・不発弾処理跡地に、社会的・経済的なインフラを建設する事業も行っております。
なかでも、コマツ様の支援を受けて行っております「安全な村づくりプロジェクト」は、以下のインフラ建設を実施しています。
1. 道路の新設及び補修工事
2. 橋の建設
3. 学校の建設
4. 灌漑用ため池の構築
5. 入植地の建設
6. 井戸の設置
いくつかの工事の様子、そして井戸設置の状況を紹介します。
中型ブルドーザーで新設道路の工事中
橋梁の建設
いよいよ、待ちに待った入村式典です。
入植地の建設が始まります。
そして、生活環境改善のための井戸設置。
井戸設置調査 カンボジア(サンハー村) ※前回設置場所
井戸の設置については、過去に50基以上の実績があるバンハッタン州の地元業者に委託して、設置工事が始まります。
地元業者委託による井戸の設置工事
業者によるメンテナンス指導も万全に行います。
ようやく井戸が完成し、大喜びの住民。
しかし、まだまだ井戸が足りません。
地雷・不発弾処理活動から造成地の整理、道路・橋梁の新設・補修は、ODA(政府開発援助)より援助を頂いていますが、井戸設置においては、援助の対象外となっており、少額の寄付金等でまかなっているのが現状です。
しかも、現地での井戸設置の要望が多いにもかかわらず、資金面で対応できず、多くの要望に応えきれておりません。
地雷・不発弾が多く残されている地域では、人々が貧困に苛まれているのが現状で、水道は普及しておりません。多くの女性や子供達がこのため、毎日大変つらい水汲みの労働に従事し、遠いところでは何Kmも歩いて水を運んでいます。
井戸があればこの問題が改善でき、人々の生活も一歩一歩向上していくことが出来ます。このように、井戸が設置されることで、畑や水田から作物が収穫でき、現地の人々の生活環境を改善することができるようになります。
井戸があればこの問題が改善でき、人々の生活も一歩一歩向上していくことが出来ます。このように、井戸が設置されることで、畑や水田から作物が収穫でき、現地の人々の生活環境を改善することができるようになります。
地雷に苦しむカンボジアの方々に、安心して暮らせる生活基盤を提供し、現地の方々が自立して生活できる支援を行うため、井戸設置プロジェクトを立ち上げ、2015年度中に、カンボジアで現地の生活環境改善のため、井戸を2基設置できるように皆様のご支援、ご協力を頂きたいです。
ご支援金額につきましては、井戸2基(1基:25万円、作成後の維持管理費含む)の設置にて活用させて頂きます。村の大きさによって異なりますが、以前設置した井戸の出来た村では約100人程度、恩恵を受けることができます。また、その村の規模が小さくても、近隣の村から水を汲みにくる方もいるので、さらに、井戸ができることで恩恵を受ける人はさらに増えることが予想されます。
また、村に水道が作られることで、女性や子供たちの負担が格段に減ります。それまで、遠くまで水を汲みに出かけていた時間が、井戸ができたことにより無くなり、子供たちは学校へ行く機会ができ、女性たちは畑仕事等に時間を使うことができることで、労働力が増えて、家庭の収入増にも繋がり、生活の安定が図られることが期待できます。
インフラ建設だけでない地域貢献プロジェクト
私達が手掛けている地域貢献プロジェクトは井戸設置だけではありません。カンボジアで共同事業を行っているカンボジア地雷対応センター(CMAC)のスタッフと連携して、地雷・不発弾の被害者の減少のため、児童や教師、地域住民の方に対して、行っている危機回避教育や「安全な村づくりプロジェクト」として、コマツ(株式会社小松製作所)様からの民間資金援助を受けて実施している教育支援・学校建設など多岐にわたります。
毎月20校以上の小学校等を訪問して、危険回避教育を実施。
コマツ小学校の開校記念式
コマツ小学校への図書・本棚の寄贈。大多数の子供達は、初めての立派な本を手に取り興奮しています。
井戸を設置することが目的ではありません。カンボジアの現地の方々の生活自立支援。このプロジェクトに共感していただける方はぜひご支援とご協力、宜しくお願いいたします。
現在でも、処理予定地を地雷処理機及び人力で入植予定地の安全化を行っていますが、地雷原のすぐそばには、隣接する住民の小屋があるなど、常に危険と隣合わせの生活環境で暮さざるを得ない状況です。
美しい自然が残されている国であっても、カンボジアのように世界遺産を持つ国であっても、紛争を経験した国では依然として地雷や不発弾が多く残されています。現地で暮らしている人々が安心して生活できるよう、是非、皆様のご支援とご協力をお願いいたします。
井戸が完成し、現地村人に引渡し済み。
2015年07月13日
1.御礼
プロジェクトにより集まりました寄附金と、その他の企業様等からの寄附金で設置しました井戸は、6月上旬に完成しております。プロジェクトの賛同頂きました方々に御礼申し上げます。
2.井戸の活用状況
完成した井戸は、既に現地村人に引き渡しており、洗濯等で大いに活用されております。また業者による定期的なメンテナンスにより、問題なく利用することができて、村人にも大変喜んで頂いております。
①水場の施行(その1)
②水場の施行(その2)
③水場の施行(その3)
④ポンプの組み立て
⑤完成後の井戸水で洗濯する子供達
⑥村人らと記念撮影
2015年02月16日
1.御礼
この度は、弊会のプロジェクト「カンボジア(バッタンバン州)の生活環境改善のための井戸設置プロジェクト」のご支援を頂きまして、ありがとうございました。残念ながら、目標の金額には到達できませんでしたが、頂きました支援金と、弊会への他の方々からの寄附金を併せまして、現在バッタンバン州のチェンミンチェイン村に井戸を設置することになりました。弊会への温かいご支援に、感謝申し上げます。
2.井戸設置の状況
① 住民との調整等により、バッタンバン州のチェンミンチェイン村に設置することを決定しました。
② 井戸設置位置を決定し、地権者及び業者との契約を締結しました。
③ 現在、井戸の掘削作業を始めている状態です。
多くの人々の笑顔とより深い絆のために
2014年11月30日 11:12:34
2014年11月25日 03:34:41
過去の悲惨な歴史のために、未来がある子どもがいろいろな形で犠牲になってしまうのはあってはならないと思っています。子どもたちの生活が安定し、未来に向けて学問などに時間を割くことができるように応援したいと思います。
2014年11月14日 22:45:09